自分の黄色信号に早めに気づく。ストレス反応の分類 続き

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ストレスを分類して見えたもの

前回は「自分のストレス反応を知る」をテーマに、ストレス反応を3種類に分類してみました。
まだの人は、自分のストレス反応を「心理面」「行動面」「身体面」の3つに分けて書き出してみてください。

ストレスの分類例

分類したものをもう一度眺めてみて、どのようなことを感じるでしょうか?
意外と少ないと思う人も、まだまだ挙げたらきりがない、という人もいるかもしれません。

自分のストレス反応を知ることは、とても大切なことです。

というのも、ストレス反応が大きくなってから何とかしようと考える人が多いような気がするんです。

例えば「起きるのがしんどい、朝起きれなくなる」というのは、ストレス反応としては重いほうだと思います。この状態でできそうな対処って、どんなものがあるでしょうか?

寝ている人の写真

もう少し手前の「疲れたが取りにくい」という段階なら、「気分転換をする」とか、「好きな映画を見る」という対処法が使えるかもしれません。しかし、起きるのもしんどいときには、なかなか難しいんじゃないかと思います。

普段用意しているストレス解消法が使えるときは問題ありませんが、しんどいときだと、それさえも難しいときがあります。
そして、そのときになってからどうにかしようと思うと、それもやっぱりうまくいきません。

早め早めに自分のストレス反応に気づいて、早い段階で対処できるようにしてみましょう。

さらに細かく分類してみる

さてそれでは、「心理面」「身体面」「行動面」を、さらに「軽い」「重い」に分類してみましょう。

どのようなストレス反応が出やすいのかは、人によって異なるので、表と違っても問題ありません。

ストレスを分類した表

「軽い」「重い」の分類は、厳密なものでなくてもかまいません。
通常運転を青信号として、黄色信号赤信号、と考えるとわかりやすいかもしれませんね。

細かいことでも構わないので、「あ、これもそうかも?」と思うものは書き出しておきましょう。

例えば私の場合は、「すごく気が散りやすくなる」、というものがあります。
本を読んでいても、色々なことが頭に浮かんできて全然進みません。
思い出した別のことを始めてもまた他のことが気になってくるし、結局何も終わらない・・・。

洗われていない食器

これは自分のストレス反応と知っているので、「気が散っていること」に気づくと、浮かんできたことを紙に書き出して、すぐ終わるものから順番に片付けていくことにしています。

もし、ストレス反応に気づかなかったらどうなる?

もし「気が散る」ことがストレス反応だと思ってない場合、どうなるのでしょうか?

本を読んでいたのに、SNSが気になって見に行く、洗濯を取り込むことを思い出して手が止まる、そういえば出さないといけない書類があった・・・
洗濯は明日でいいや、書類も明日、SNSはちょっと見てみよう。見始めると時間が経って本を読む時間がなくなっていく、そして次の日へ・・・
終わるものも終わらない、そしてそれがまたストレスになり、どこから手をつけていいのやら・・・
(そうならないことを願います。)

大切なのは、ストレス反応が軽い段階で、早めに気づくこと。
そうすることで、とれる対処の幅も広がります。

このように、「自分のストレス反応に気づく→それに合った対処をする」ために、ストレス反応の整理をしっかりしてみましょう。

ストレス反応に気づくと、ストレスにも気づける

こうしてストレス反応を書き出しておくと、ストレスにも気がつきやすくなります。

先ほどの例のように、「すごく気が散りやすくなる」場合、「最近しないといけないと思ってることが多かったな。ちょっとペースダウンしよう」とか、「色々やろうと思いすぎてるな」とか、ストレス反応に気づくことで、自分の状態も振り返りやすくなります。

今後は、いよいよ(ようやく?)ストレスになっているもの(ストレッサー)や、対処法についても書いていこうと思います。

お楽しみにしていてください。

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